メルボルンのマーチ。 オーストラリアでは、史上最大規模の気候マーチが開催され、歴史に残る1日となった。撮影:Survival Media Agency

皆様、

いよいよグローバル気候マーチが始まりました!

グローバル気候マーチ初日を迎え、すでにマーチやストライキが行われた太平洋地域では、その歴史的な第1日目を終えました。アフリカや欧州では、今まさに、本格的なアクションの真っただ中にあります。

オーストラリアでは、すでに前回の気候マーチの記録を上回る、40万人以上の人々が参加、またベルリンだけでも27万人の人々が街頭を埋め尽くしました。 その力強く美しい光景を収めた数々の写真が、太平洋地域、東アジア、南アジアの国々から届いています。

9月23日の国連気候行動サミットでは、各国の政府代表に、なんとしても伝えなければいけないことがあります: それは、クライメート・ジャスティス(気候の公平性)に根ざした意欲的な気候対策を策定すること、そして化石燃料に頼り切っていた時代を終わらせることです。

今日1日を終える前に、世界各地の街頭を埋め尽くした、あなたを含む数百万の人々の姿を、これまでに届いた写真からご覧ください。 「下記の写真だけでは物足りない」と感じたら、最新情報がアップされる グローバル気候マーチHP も、ぜひご覧ください。 引き続き、次から次へとアクションが展開され、歴史を大きく変える1週間となるでしょう。

 

世界各地のマーチから

9月20日、東京で若者を応援すべく、多くの団体・企業も参加

日本: 日本では、23都道府県で5000人以上が参加。27ヶ所でイベントが行われました。その中でも東京で行われたマーチが最大級で、参加者は国連大学から表参道を通り抜け、さらに渋谷駅ハチ公像前を通り、「What do we want? Climate justice! When do we want it? Now!(欲しいものはなんだ?ー気候正義!いつ欲しいんだ?ー今だ!)」と呼びかけながら歩きました。また、東京でのマーチの企画の中心となった学生有志団体Fridays For Future Tokyoは9月13日に東京都議会に対して「気候非常事態宣言」の発令を求める要請書を提出しています。東京の様子はこちらの動画から。


9月20日バヌアツ。撮影:Dan McGarry


太平洋地域から日は昇る: 最初のアクションは、ソロモン諸島にある世界最大の礁湖、マルボラグーンからスタートです。ラグーンの岸にボートを漕いでやってきた活動家たちは、戦士の姿で伝統舞踊を披露しました。 「音楽、伝統、風習、アート、そしてストーリーテリングを通じ、太平洋諸島の人々と共感しあいながら、気候変動の最前線で何が起きているかを、世界中の皆と共有します。そうすることで、マーチに参加する国際社会の皆様と連帯し立ち上がるのです。」 太平洋地域では、合わせて30以上のイベントが開催されました。

メルボルンとシドニーでは前回の参加者数を上回り、またオーストラリア全体のマーチ参加者数は40万人を超えました。同国各地から続々と最新情報が届く中、明日には、さらにこの数字が伸びることになるでしょう。 シドニーでは、市街地の主要道路が閉鎖されました。 またオーストラリアの海運労働組合によると、港湾運営会社、ハチソンポートに勤める港湾労働者およそ380人が仕事を休みマーチに参加しました。

 


雨が降る中、安全な未来を求めるムンバイの子どもたち。撮影:Fridays for Future Mumbai

南アジア:インド各地では70以上のイベントが開催され、色とりどりの熱気にあふれる1日となりました。 ネパールで開かれた集会では、ヒマラヤ山脈への気候の影響を明確にした上、石油および天然ガス採掘に向けた、政府による耐震テストに抗議しました。 日中の気温が摂氏41℃にまで上昇した、パキスタンの街ゴーキ(Ghotki)では、人々が気候正義を求め声を上げました。

 


ウクライナの首都キエフ。撮影:350 EECCA

東ヨーロッパおよびコーカサス地方 史上最大規模の気候マーチとなったことを、キエフの主催者たちは興奮気味に伝えてくれました。 またジョージアの首都トビリシでは、3日間にわたるマーチがスタートしました。東ヨーロッパとコーカサス地方では、上記以外にも様々なアクションが予定されています。

南アフリカ: ヨハネスブルグでは、石炭から再生可能エネルギーへの、公正な移行を後押しするため、気候マーチが開催されました。 気候マーチを皮切りに、今後1週間は各地でビーチ・クリーンアップから、都市におけるガーデニング、リサイクルを利用したアート・ワークショップに至るまで、ポジティブな気候アクションが開催されます。 さらに80万人の労働組合員を抱える、南アフリカ労働組合連盟も気候マーチを支援しました。


FridaysforFutureによるベルリン・マーチ。撮影:Carmen Viñas

ベルリンでも勢いよくスタート: 複数の公共交通機関がストップしたにも関わらず、 ベルリンのマーチは、参加者27万人でスタートしました! ベルリンの別の場所では、橋を封鎖するアクションも行われました。引き続き1週間、さまざまなアクションが繰り広げられる予定です。

ドイツ各地で行われたマーチやストライキは、計500件を上回ります。さらにイタリア、ポルトガル、オランダをはじめとした欧州各国では、メインとなるマーチは、9月27日まで開催されません。 今日だけでも、数百万人が参加した見込みです。 最新情報は、中継ページをフォローしてください。

ケニアのナイロビから届いたこちらの動画を見ると、元気をもらえます。 マーチ参加者のひとりは、「再生可能エネルギー100%実現に向かって一直線に進むよう、政府に求めるためマーチに参加しました。」とコメントしました。

街頭以外でも繰り広げられたアクション

企業などは、気候マーチとは別の方法で行動を起こしました。これら企業の数は、総計3,000社以上に上ります。オフィスを休みにしたり、社員を休ませたりした企業もあります。また、デジタル気候ストライキの一環として、現在7,350以上のウェブサイトが1日閉鎖したり、オンライン上のグローバルマーチに参加するよう呼びかけたりしています。

アクションをとりつづけよう!

けれど次にどうなるかは、私たちの行動にかかっています。 史上最大の気候マーチを開催するだけでは十分ではありません。1週間たったら普段通りの生活に戻るのでは、マーチの効力は薄れてしまいます。

引き続きプレッシャーを高めていくため、世界中の皆と一緒にパワーを発揮しませんか?

 

次のアクションは?